千葉ウィメンズ・フォーラム
日時 2005年06月26〜28日(2泊3日)
場所 石川県門前町まんだら村をベースに能登半島一周
参加者 メンバー8名
能登、 門前町でお迎えくださった方々4方
メンバーのお一人の絶大なるご好意で、まんだら村の別荘に泊まらせて頂き、地元の方々の温かい歓迎で、大いなる能登のスローフード、スローライフに触れることになりました。
* 羽田・能登間は飛行時間45分。
能登空港が出来て、ぐんと足の便がよくなったようだ。
門前町は、航空券の半券で、1000円だったかな、利用料補助金としてキャッシュ・バックしてくれるはず。
* 千葉からの参加者は車ですでに前日到着。
前夜から大宴会のリハーサルをやっていた模様。
飛行機組をしっかりと出迎えてくれた。
* たいへん有り難いのは、この別荘に泊まらせていただく場合は、三重県津市から親類の方が駆けつけて下さって、ドライバー役から何から何まで世話役を引き受けて下さることである。感謝感激。
ホスピタリティーが最高なのである。
* 静岡からの参加者との待ち合わせは、七尾線の和倉温泉駅。
七尾線は単線
電車は1輌で元気よく走っている。
* 和倉にある食菜市場(フィッシャーマンズ・ワーフ)前の海辺
市場の中で工芸職人の実演。
* 曹洞宗大本山総持寺祖院
1321年開創。翌年、後醍醐天皇より勅願所と定められた。
明治31年に大半を災禍で焼失。
その後、布教の中心を横浜鶴見に移し、ここは祖廟として再建した。
* 別荘。
この辺りは別荘地として開発されたが、まだまだいたるところに自然が残っていて、この笹百合も庭にたくさん自生して、可憐な花を咲かせている。
夜の大宴会の残り。
大きな能登のタラバガニ(名前を忘れた)が12ハイ(カニは何と数えるのでしたっけ)以上テーブルに乗っていた。地元で捕れた大きな鯛(ではなかったな。何だったっけ。写真右手に残りが見えます)は2尾。
この写真は、とりあえず食べ終わった後で、カニや大魚は片付けた後。
この前に、ベランダで巨大なコンロに炭をおこして、さざえ、いか、は竹、あとはもう思い出せないくらいの量の地元の新鮮な魚貝のバーベキューをしているのだ!
そして、貴重な珍味、馬肉もあったな。
ご自慢の地酒を頂きながら、みんな、欠食児童の如く、ものも言わずに、そんなに食べてお腹がどうにかならないかしらと危ぶまれる程、頂いた、頂いた。
余程、家では何も食べさせてもらってないのだ!
地元の方々が、自然にこの別荘に親しくしている。
逆に言えば、この別荘の人々が、地元に溶け込む努力の賜物なのかも知れない。
役場の課長さんや釣り仲間、消防隊員、冬場を除いてここに住み着いている人たちなどなどと。
* 気がつけば、全員酩酊。
今回の旅の最大の目的、蛍乱舞鑑賞のためのドライバー適格者は誰も残っていなかったので、明晩に繰り越し!!
* 翌朝は、門前町の隣りの能登市へ。
能登の朝市。
生憎の雨。
メンバーに有力な雨女がいる!
* 白米(しろよね)の千枚田。
農家も高齢化し、上のほうの田にはお年よりがもう上れなくなってしまったとのこと。
水田が2092枚あるとも言われる。
* 上時国家
国指定重要文化財(建物)、名勝(庭園)
最大級の木造茅葺民家。
800年前、平時忠は、姉の時子が平清盛の妻であり、実質上の平家の統領であった。
「平家にあらずんば人にあらず」といわれた時代。
妹の滋子は、後白川天皇の妃である。
源平の合戦で敗れたものの、神器の帰座の功により特別のはからいで能登に配流となった。
時忠の子時国は、近隣300石を統治し、館を構えた。
時国の子蕨姫は源義経の室。
江戸時代には、天領の大庄屋を勤め、苗字帯刀を許される。
そして、今から160年前、第21代当主が、今日に残る豪壮巨大な屋敷を築いた。
現在25代当主もここに住む。
情報工学の大学の先生をしていると聞いた。
門に入る前の坂。
ここからは、まだ屋根しか見えない。
正面玄関
庭園の一部。
居間。
神仏が祀られている高ーい神棚。
* 能登最先端に近い岬。(珠洲市)
* 珠洲市にある軍艦島
* 夕餉は、またまた朝市で買い込んできた地元の鮮魚の刺身など、たらふくと頂く。
これはほんのお八つです。
* さて、お待ち兼ねの蛍狩り、ならぬ蛍鑑賞。
蛍は、雨が降って、風がなくて、蒸し暑い夜、8:00から出るとのこと。
今年は、これまで雨が降らずに水不足で、農家はたいへんだったそうだ。蛍にもたいへんらしい。
今日から北陸地方も梅雨入りとか。
今朝から、雨が降っているので、何とか蛍が見れるかな。
雨も丁度止んだ。
8:00少し前に、蛍のよく出る場所に出かける。
街灯も何もない、真っ暗闇の途中、数匹、いるのが見える。
毎年多く出るところまできた。8:00を過ぎる頃、かなり出始めてくれた。まるで、ギャラリーをまっていたかのよう。
わたしは、3年前にもここで観たのだが、その時はまるで光の幻想に包まれたように、小川の淵や田んぼ、前の小山一面に、蛍の光が点り乱舞していたものだ。
今年は、蛍にとっても今晩が初めてだったのか、まだ飛び方もひ弱で、数も3年前の1/100くらいだ。
それでも、みんなたいへん喜んでくれてよかった、よかった。
* さて心置きなく帰宅して、また大晩餐会。
津市からお持ち頂いた最高級の松坂牛を、これもみんなこんなに美味しい国産牛は初めてとばかりに、もう頂いた、頂いた!
地元お友達の手打ちの門前蕎麦、その他、たくさんと。
写真なんか撮るのを忘れて。
* 翌日。つまり3日目。
門前の5つある漁港の一つ。
イカ釣り舟が20隻だか40隻だか着いている。
生憎の、能登地方の大雨でシケ。
近くのバチンコ屋が大賑わいだった。
われわれが頂いたイカも、ここで捕れたもの。
前の写真にも収まっている釣り好きの人が、大きな"そい"という名の魚2尾とここのイカ50パイと早朝交換したのだそうだ!
新鮮そのもののはずだ。
* 「夢一輪」という蕎麦や。
役場勤めを辞めて蕎麦やを開業したそうだ。
きのこ山の側。
能登空港の近く。
ブルーベリー栽培に凝ってもいて、邪無(ジャム)やアイスクリームは美味しいこと。
蕎麦も勿論おいしい。蕎麦のつなぎは"こころ"だそうな。
と、皆さまの絶大なるご支援で、能登のスロフード、スローライフに関するフィールド・リサーチも無事に、収穫多く、終わりました。
以上、お世話になった皆様方に感謝しつつ、報告します。
* 帰途、羽田からモノレールで浜松町に向かう間、周りの高層ビルの林立する異様な景色に、改めて唖然というか、人工的無機質な空気に愕然とした。そう感じたのは私ばかりでなく、メンバーのお一人にふとそう言おうとすると、全部言う前に深く頷いた。
青々とした自然豊かな森の中に、民家がちらほらというところと、コンクリートやガラスの密林の、その窓の中で無声に机に座って仕事をしているビジネス社会との対比。
自ずと、どちらが本来人間に相応しいか、分かってくる。
(2005.06.29)
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