M.E.さんよりのお便り

千葉ウィメンズ・フォーラム

こころをスローにすること実行委員会

仕切り直しのご連絡 ありがとうございました。
今夏の異常気象にもめげずスカッとしていらっしゃる御様子を、想像しています。
青息吐息だった私も、仙人暮らしのお陰で何とか夏を乗り越えられそうです。
薬の処方箋を頂きに医院に行く必要があって一寸帰宅しているところにメールを頂戴しました。

残念ながら今回も自信なく、欠席のお届けをさせていただきます。ごめんなさい。

その代わり(というほどのことではないのですが)、
篠崎さんから頂いていた個人的宿題のお返事をチョコッと・・・・・。遅れ馳せながら。

南部アフリカ旅行”のことです。
時は、2004年3月。アパルトヘイト廃止から10年余、近畿日本ツーリスト企画のツアー。私達夫婦にとっては
初めての団体旅行でした。(夫は仕事で2〜3回のアフリカ旅行を体験していました。)

お尋ねの行き先は、先ず、ヨハネスブルクのソウェト地区見学。
人種ごとの住み分けが廃止されて10年以上になるのに、まだまだの感がありました。

水は?食物は?トイレは?と、?が頭の中を一杯にしました。
でも、救われたのは、そこで生活している人たちの顔に明るさが見えたことでした。
今では見事に再開発されているそうですが、私にとっては忘れられない現場になりました。
ネルソン マンデラ氏の元住居の見学もできました。ゴールドリーフシティーの観光もありました。

強烈な印象を残したヨハネスブルクの次はジンバブエ。
ビクトリアホールズ空港で入国手続きに長時間。
ザンベジ川のサンセットクルーズでは、雨上がりの空に縦にかかる二重の虹!
ヘリコプターで上空からビクトリアホールズを見る企画は、水量過多で目に見えるは水煙のみ。
滝の流れは、国立公園の遊歩道から凄い出で立ちのずぶぬれ見学。まるで暴風雨。

ボツワナ。チョべ国立公園では鰐と犀に出会い、サファリドライブでは母象の大暴れに直面。
彼女は「グララーガー!」「グララーガー!」と叫びながら太く長い鼻で車の天井を打ちました。
どこかの観光客が子象にチョッカイをだしたことが母象を怒らせたようで、母親の強さを見ました。

ケープタウン。テーブルマウンテン山頂へ。下って、ホウトベイから船でシールアイランドへ。
ボルダーズビーチで、アフリカンペンギンも見て、喜望峰とケープポイントへ。
旅のハイライトといわれた喜望峰は、Cape of Good Hope の看板以外は何もない大自然でした。

 最後に、この旅の途中で或る小学校(ビクトリアホールズ近く)を見学させていただいたことを
付け加えます。 教室不足で、こども達は校庭の樹木の下で座って授業を受けていました。
先生は小さな黒板を持って算数の指導です。見せていただけるかどうかを伺った夫に、先生は
こども達の中に入ることを勧めました。夫はこども達の中に入って土の上に座り、一緒に算数の
答えを出したり、指名されて答えたり・・・。天真爛漫な子どもたちに囲まれたひとときを、いつの間にか
ツアーメンバー全員で楽しんでいました。
学校は出来ても、一方で貧富の差も出始めているようでした。筆記用具を持っていない子供もいて、
教室に入るのを躊躇している姿もありました。ツアーメンバーからは「何かできないか?」という思いが
伝わってきました。 そして、みんなで、ささやかな気持ちを学校に託しました。

南部アフリカの旅は、結局、人間に始まり人間に終わったような気もしています。

以上、纏まりもなく、お応えにはなっていませんが、お許しください。
お陰さまで、あのアフリカをあらためて考えさせられています。ありがとうございます。 

 (13.08.30)

 

[千葉ウィメンズ・フォーラム]

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