百人一首の箱を取り出し、絵札を広げてみた。
何年ぶりであろうか。
正月には、読み手の、「これ…」とか、「あま…」、とか、 「せを…」とかの声に、家族全員で楽しく、さっと畳を叩くように何べんもとりあい、盛り上がったものである。
私の十八番は僧正遍昭だった。
“天津風雲の通路ふきとぢよ
乙女の姿しばしとどめむ”
一番年下の私はいわゆる味噌っかす。でも、いっぱしに仲間に加わったおませさんだった。
そうしていろいろのことを学んでいったのであろう。
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