墓参り

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九十九里浜日記

2015年11月02日

先の土曜日は母の命日だった。
姉とお墓参りをした。
庭は山茶花が満開だ。地面にも散ってピンクの絨毯になっている。庭掃除をしていて掃き集めるのもったいないので、そこはそのままにした。そう、母の葬儀の時もこの山茶花が明るく咲いていた。
「海の音が聞こえる」と。懐かしいのだ。日頃家族の世話にかかりきりだからか。元気でそれができるのも有り難い、だって彼女は来年喜寿だもの。
母は来年十七回忌。父とうに過ぎている。母が92歳で逝ったとき、兄姉たちで母が元気に年老いたことを讃えて、我々は後30年あのように元気に過ごせるかね、いや無理だね、などと話したものだった。それが、何と無為にはやおよそ20年が過ぎようとしている。気が付けば、時の経つのはほんとに速い。
母がよく作ってくれたイカと大根の炊き合わせや好物だったサツマイモの煮付けきんぴら牛蒡、などなどを仏前に供え、われわれもお裾分けを頂戴しながら、久々に昔の人々を偲んだ。
 

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