いつも自家の収穫物などを届けてくれるご近所さん、今日は生落花生をまたまたどっさりと持ってきてくれた。
まだ砂のついた手だ。今もいだからと。
そう、この辺りは砂地。だから落花生やサツマイモが夏の名産。
落花生の茎を抜くと、根に殻付落花生がたくさんついている。
この採りたての生の落花生を、塩を少々入れて茹でて食べる。これが産地ならではの食べ方。
今日も久々に大鍋を出して茹でた。
有り難くいただく。ビールもすすむ、はい。
普通は抜いたらひっくり返して天日で充分乾かし、もいで長期保存に当てる。
茎は畑に"ぼっち"としてこんもり盛り積まれて乾燥され、燃やされる。昔は焚き付けにも使われたっけ。
秋の風物詩の一つ。
殻のまま煎ったり、鞘から豆を剥いて煎って食べる。
もう60年近くも前になるな、家では亡母がただ煎るだけでなく、砂糖を絡めたり、味噌を絡めたりして、いろいろと味付けに工夫してくれたものだ。今では市販で当たり前になっていますがね…。
何かと田舎は豊かである。
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