『御宿かわせみ』 平岩弓枝 文春文庫 620円+税
御宿かわせみシリーズの第一弾である。幾つか読んでやはり第一弾を読んでみたくなった。主人公の宿屋かわせみの女主人るいが、失脚し死んだ八丁堀の鬼同心と言われた一人娘で八丁堀の与力の弟と恋仲になっているので、俄然巷の事件解決も面白く、男女のやり取りの縺れも江戸情緒豊かに語られているのである。ついつい後を引いてしまう。シリーズ全部となると34弾、傑作集4弾、新・御宿かわせみシリーズ6弾と、これはちと大変だな。時代小説がおもしろいのは日本人のこころの芯思い起こせてくれるからかしら。若い頃はあまり理解できなかったのかな。
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