『ネロ・ウルフ最後の事件』

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読書日記

2014年12月16日

『ネロ・ウルフ最後の事件』 レックス・スタウト ハヤカワ文庫 600円+税

題名の通り、最後の事件である。著者のレックス・スタウトもこの本が出版されたその1975年に死去89歳。遺作となった。
原題は、A FAMILY AFFAIR
自宅、ニューヨークアップタウンにある褐色砂岩のビルの客間で知り合いが爆死。仕掛けられたのだ。
これはうちで起きた事件として、依頼人無し、警察に協力せずウルフもアーチーも他の調査委も全員留置されるも、自力のみで解決にあたる。当然探偵免許も取り消されて。
ウォーターゲイト事件発覚で、テープレコーダーの威厳失墜を苦にしていた電気機器製品の会社社長が少し前に殺される。
ウォーターゲイト事件に関してワシントンの弁護士やロビイストの神経過敏な描き方も興味深い。

そう言えば昔、私はウォーターゲイト事件のあった近くのレストランで食事によばれたことを思い出した。

著者の歳を反映してか、ウルフも物静かなおとなしい探偵になったな。
さらに前の作品を掘り出して読もっと。

 

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