『ローマで語る』

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読書日記

2015年10月14日

『ローマで語る』 塩野七生、アントニオ・シモーネ 集英社文庫 620円+税 

イタリア史に詳しくその大著を多く書いている塩野七生の歴史秘話かと思いきや、彼女の若き息子との映画談議である。
彼はイタリア人としてフィレンツェ大学で考古学を学び、映画界に進んでこの著の時点でハリウッドとイタリアの映画製作に助手として携わっている。
二人ともほんとによく映画を見ているし、DVDの保有も半端ではなさそうだ。彼女がよく言っている、「映画も本と同じになった」、つまり映画が一時のものでなく長い世保存自宅で何度でも見られると。
彼女が執筆に当たり映画から多大なヒントと示唆を得ていることも面白い。
そして、映画製作の裏話や俳優たちの凄さ、見分け方も、若いとは言え本職の見識は流石だ。
塩野氏が若い息子を対等に扱っている姿も好もしい。
映画大好き、学生時代はノンポリラディカルで新聞部で専ら映評を書いていた者としては実り多く読んだ。
もっともっと映画を見よっと。
 

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