『鬼平犯科帳4』 池波正太郎 文春文庫 660円+税
10月に入り、朝夕はめっきり涼しくなった。夕、鈴虫の音色が透き通ってくる。池波ものを読んでいると、すーと江戸時代にタイムスリップして落ち着く。
「鬼平4」では盗賊だった大滝の五郎蔵が密偵になる経緯が明らかになる。そして、女密偵おまさの事も。
読んでいて面白い物を気ままに読む、この贅沢がたまらない。
かつて鬼平をテレビで演じて茶の間を虜にした中村吉右衛門が、高熱を出して珍しく舞台を休演したという。過労か。彼は私とほぼ同年配。心配だ。
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