『剣客商売一』

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読書日記

2019年09月26日

『剣客商売一』 池波正太郎 新潮文庫 590円+税 

読むのは2度目
「鬼平犯科帳」シリーズなどと並ぶ池波正太郎の人気シリーズの第一作。「剣客商売」シリーズは「小説新潮」で昭和47年1月号から毎号3年間に掲載された。
主人公の小兵衛は60歳。剣客としては隠居して、剣の道よりは百姓家から手伝いに来ていた20歳の田舎娘を若妻し、若妻との風雅な自然の道に喜びを求めている。25歳の一人息子に剣客として道場を構えさせ、老中田沼意次の娘女武芸者三冬をその息子の嫁にし、と影に回って様々な陰謀や難問解決に見事働く。
当時の江戸の大川端あたりの風情を愉しみながらのんびりと面白く読める。

台風15号の被害回復中、気分転換に読んだ。傷んだ心持ちもほっくりと癒される。これではシリーズ二、三と読み進みそう。幾つあるのかな、十六、ふっ。
 

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