おしゃべり・トーク

退職日記

         
   

2004年04月15日

 お花をみんなからたくさん頂いて、丸ごとわが家は温室になったようだ。中でも清清しいいい香りのする「マダガスカル・ジャスミン」という白い花が満開で、朝夕とても爽やかな気持ちにさせてくれてうれしい。

 このお花を頂いた方から葉書が今日届いた。「花はまだ咲いていませんか。ジャスミンは5月の花なので。でもこの清清しいジャスミンをお送りしたくて、気持ちがはやってしまいました。」と。そして、心を込めて看病していたお父様が先月に亡くなったことを知らせてくださった。

 仕事をしながらのお父様の介護が大変そうで、わたしが親を介護した経験をまとめた拙著をお送りしたりして、お父様も元気になられているとうかがっていたのに。

 そういうことだったのか(合掌)。高齢者の命は、いつ何時なにがあるかわからない。

 彼女は友人の中でも、一際細身のすらりした人で、一見か弱そうにみえて、どうして一番頑張りやさん、食品関係の会社の社長さんなのである。

 私が退職の相談をしたときも、けっして家で仕事をしないで、別に事務所を構えてしっかりと仕事を続けなさいと、強く背中を押してくれたのが彼女である。

 ご自分がたいへんなときに、ご主人が入院したとも記してあったが、わたしのためにお花を選んで送って下さった…。涙が出るほど有難い。

 こういう友人たちに支えられて、わたしは仕事ができてきたのである。何と恩返ししたらいいものか…。

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