2004年09月09日
今年は台風の当たり年。そして風雨ともに強い。それに刺激されて秋雨前線が活発化している、とまあ気象予報士にもなれそうなほど天気予報に注意してしまう。
時雨などと洒落たことをいいたいが、雨の合間をぬってそこまで用事を片付けに出かけたが、途中で篠つく雨がざざっと振り出した。咄嗟にわたしは木陰で傘をさしたまま様子をみていた。ほんの10分ほど。雷はなっていないので大丈夫。雨足が少し弱まったので、また歩き始めた。
(天気、つまり雲の動きは大体10〜15分で変わる。雪か何かで飛行機が空港に降りられなかったとき、しばらく旋回して様子を見るとの機長のアナウンスで知った。)
その間、ベビーカーを押してもう一人の子供を歩かせた若いお母さんは、小さな傘でみんなびしょ濡れになりながら歩いていった。
向かいの家からは、若い女性がハイヒールできれいな傘を差して大雨の中を出て行った。
「雨宿り」という気持ちはなくなってしまったのかしら。それほど時間に追われているのかしら。あるいは雨に濡れるなど平気なのかしら。
台風にみまわれた街中の様子をテレビでよく映すが、傘がお猪口になったり、風に向かって自転車に乗れないで引いている人が多いのに驚く。そんなに大事な用が極く普通のみんなにあるのかしら? 台風の暴風雨の中を外出しなければならないほどの。
空港や新幹線の駅での不通を知らされた客の多くが、なんとか他の手段でともかく目的地まで行くと意気込んでいる様子も多く見る。そんなにあくせく時を待てずに頑張らなければならない用事があるのか、不思議だ。
「雨宿り」。いい言葉だ。
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