2004年10月05日
全国的に大雨が続いている。女心と秋の空か。
エジプト旅行に出ていたため、彼岸のお墓参りができなかったので、遅ればせながら、墓がある九十九里町の家に昨日から来ている。
ずっと以前に亡父がエジプト旅行を申し込んだ。が出発の10日前の頃、亡母から電話。「お父さんが、起こしにいったら手足がくたくた。腰も立たずに変だ」と。今にして思えば軽い脳梗塞でてもあったのだろう。急いで駆けつけると、父は比較的元気。旅行に出たいらしい。「いつか私が一緒に行くから」と説得して思い止まらせた。
しかし実行できなかった。そんなことがあったものだから、エジプトの報告もしに雨の中を出向いたのだった。
旅行の疲れか、低気圧で身体がだるいのか、パソコンと睨めっこのせいか、少し眩暈がして左目のかすみ目が気になる。
新聞に作家の五木寛之さんが「5つのやすめ」というのを書いていた。歳をとると「生」活力が落ちるから、無理が利かない。そこで体調に異常を感じたら「やすむ」ことだと。「気やすめ」、こころを静めること。「箸やすめ」、食をとらない。「骨やすめ」、仕事をしない。「目やすめ」、活字・映像をみない。「口やすめ」、くだらないことをしゃべらない。1〜2日ひたすら横たわって死んだように静かに息をしている、と。
わたしも真似てゆっくりとしよう。雨の日は、こころが静まり以前から好きだ。エジプトの乾いた黄色い大地とは大違い。猫の額で、庭の緑の木々が幹まで濡れそぼっている。
日がなゆっくり。スローライフの醍醐味である。
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