「もったいない」という言葉が昨今注目されている。
辞書を引くと、@おそれ多い。「神様をそまつにしては…」 A非常にありがたい。「…の話だ」 Bおしい。「捨てるのは…」となっている。
この言葉を、ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが注目したと報道されたからだ。
昔はよく使われた言葉。わたしもよく使うようだ。むしろ、口癖になっているといってもいい。主としてAとBの意において使う。ものを、他人を、その関係を、ありがたいから大切にするという基本のこころ持ちである。
環境を大切にしたい、自分も大切にしてあげたい、時間も大切にしたい、つまりスローの心持ちに通じるのである。
拙著『もったいない思い』は、2000年末に発刊した。編集者が、「もったいない」という言葉を何回もつかっているからと、タイトルにしてくれたのだった。
外国の人に指摘されるまでもなく、我々日本人には素晴らしい言葉、それを支える素晴らしいこころ持ちがある。
今一度見つめ直したいものである、われわれのこころ持ちを。
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