オペラ・オペレッタクラブを主宰しておられる方から、オペラ落語のご招待を頂き、聴きに出かけた。
出演者はウーロン亭ちゃ太郎さん一人。
そうでしょう。落語は一人で語るもの。
そして、オペラは大勢が出るもの。そこを、彼一人で何役もこなすからたいへんだ。
1600年からのオペラ発祥からアメリカのミュージカルまでの歴史を、的を得て、2時間足らずで面白おかしく説明かつ演じる。
昨晩は、オペラ「椿姫」とオペレッタ「こうもり」を解説。見事なテノールとカウンターテナーでその中の有名歌曲を自分の落語らしい翻訳で歌い上げた。
観客は大笑い。そして、さかんな拍手喝采。
そうか、「椿姫」は日本だけの題名。本当は、「ラ・トラビアータ(道を誤った人)」なのだ。
大いに笑い、大いに楽しんだ晩だった。
彼は今年いっぱいで引退する。
50歳にして、歌い上げる喉の疲れ、衰えを意識してか。
惜しまれる。
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