お誘いがあって、坂真次郎追悼の能の会に、千駄ヶ谷の国立能楽堂まで雨の中、出かけた。
前座の解説のような話で、林望氏が、「こういう湿度の高いほうがカラカラよりは能鑑賞にはいいのでは」と話していたが、鼓の奏者は指を舌につけて鼓の端を触ったり、直接舌で鼓に触れたりしていた。
楽器と湿度とは微妙らしい。
笛の奏者もたいへんな熱演。笛は、怨妖にも、神々しくも響く。
この会は観世流。
「夢幻 大和の神々」と題して、狂言は野村万作の「清水」、能は後を継いだ坂真太郎の「三輪」だった。
能面の美しさに感動した。
前シテは深井を、後シテは小面をつけた。
能の魅力は、奥が深そうだ。
はまったらたいへん!
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