過日秋田県大館市での講演の帰り、大館市と隣の小坂町を案内して頂いた。
11月27日
[大館市]
大館郷土博物館
県立大館東高等学校を郷土博物館に改装したもの。
大館の自然、鉱業、産業、工芸などの展示がある。
自然では林業の「秋田杉」、「秋田犬(いぬ)」、鉱業は黒鉱などの花岡鉱山の模様が復元されている。
工芸は「曲げわっぱ」など。
見事な郷土館で、大館の奥深い豊かさを感じさせてくれる。
大館商工会議所の会頭虻川東雄(あぶかわさきお)氏が、会食の折、「大館の人たちのこころは豊かですよ」話されたのが印象深い。
大館樹海ドーム
中に入ると秋田杉の香りがぷーんとする!
格子状に組まれた集成材には、60年生以上直径20cm以上の秋田杉が25000本使われたとの説明をうけた。
多目的アリーナで、野球、サッカー、テニス、陸上競技などに適応。
最大収容人数10000人。
スマップのコンサートなども開催し、このときは当然観客は外にあふれ出たそうだ。
ホテルの窓から望む。
11月28日
「栗久(くりきゅう)」 大館曲げわっぱ工房
6代当主の栗盛俊二さんから曲げわっぱ作りについて詳しいお話を聞く。
栗盛さん。
樹齢150年から200年の秋田杉を使う。
へぎ目(柾目)が細かくきれいにでる。
そして、曲げわっぱ作りの道具や器械、機械を開発するのがたいへん楽しみだそうで、次から次へと自作の機械、道具や型などを紹介して下さる。
道具を開発することによって、新しいデザインや製品ができあがっている。
薄く縦にへいだ杉を蒸している。
蒸し上がった薄い杉板を型にあわせて丸めていく。
樺の皮をなめして光沢をだして樺細工に使う。
[小坂町]
小坂鉱山事務所
国指定重要文化財である。
明治38年建設。
建設当時のまま、小坂町の「明治百年通り」に移築、復元してある。
小坂鉱山は江戸時代末期に開発され、銀や銅の採掘は日本一、いや東洋一を誇った。
お雇い外国人クルト・ネットーの尽力もあり、小坂の町は先進性と華やぎのある近代都市でした。
事務所は当時の本社ビルとして、この地にルネサンス様式で現れた。
上の技術者夫妻は、新任地の本社ビルをさぞや誇りに思ったであろう。
正面玄関の螺旋階段。
完成図面。
大正ガラスから中庭を望む。
康楽館
国指定重要文化財
明治43年に建設。
日本最古の木造芝居小屋。現役。
小坂鉱山で働く従業員、その家族の慰安のための娯楽施設として建てられた。
今日でも常設公演のほか、歌舞伎、文楽、演劇、舞踏などに使用されている。
平日というのに大賑わい。
大阪から追っかけグループもきていた!
昼食時。
地下の舞台回しの施設。
木製。
[青森]
青森空港側の道の駅「アップル・ヒル」
さすがにリンゴ、リンゴ。
岩木山
青森空港から望む。
皆様、お世話になりました。
秋田の豊かさを実感させて頂いた旅でした。
ありがとうございました。
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