昨夕、所用で東京神楽坂まで出かけた。
粋な黒塀の古い和風家屋を生かしてフレンチレストランを営んでいる「かみくら」へ。
で、帰り、中央線各駅停車に乗っていると、お茶の水駅で斜め前の席が空いた。
その前に立つ私と同年配の素敵な女性が、「どうぞ」とわたしに譲る。
私か同年配と勝手に思っただけで、若い人なのかしらと思いつつ、「では」と座った。
次に錦糸町駅で快速総武線に乗り換えると、新小岩駅でまた斜め前の席が空いた。
その前に立つ私よりは明らかに若そうな男性が座った。
と見るや、直ぐに立って、「どうぞ」とわたしに譲る。
私は思わず笑って「そんなに年取って見えますか」と言ったら、笑いながら「いや女性に…」と。
有り難く座って、降りるときに「有り難うございました」といったら、笑顔で「いいえ」と言ってくれた。
なんだか心温まるような、くすぐったいような、うれしいような、兎に角気持ちのよい電車でした。
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