美術館のはしご

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2008年02月21日

スローライフ日誌

先日、東京での仕事の合間が午後いっぱいあったので、上野の美術館を2軒はしごした。
冬、平日の昼間、上野公園の相変わらずの人出に、びっくり。
大賑わいである。

東京国立博物館平成館では、「宮廷のみやびーー近衛家1000年の名宝」として陽明文庫創立70周年記念特別展が開催されていた。
近衛家は、藤原鎌足以来、藤原道長、頼通ら連綿と続いている藤原氏の嫡流であり、摂政、関白を担う五摂家筆頭。
29代当主近衛文麿が1938年(昭和13)、歴代当主が継承してきた歴史的重要文書、記録、宝物、美術品およそ20万点を、学術の新興、文化普及のためにまとめて保存したものが陽明文庫である。 

平安時代の道長自筆の日記や千利休や古田織部作の茶杓など、まさに凄いものを拝見できた。

1000年を経て、和紙に墨で書かれた貴重な文書が保存されている!!
これらは近衛家の宝物というよりは、国が責任をもって保存維持継承につとめなければならない国家の宝という感が強くした。

東京都美術館では、「フランス宮廷の美」としてルーブル美術館展が開催されていた。
こちらはフランス革命前の18世紀、ブルボン王朝最後の宮廷の、ロココ様式の家具調度品、絵画など美術工芸品が展示されていた。

ルイ15世の愛妾ポンパドール夫人や16世の后マリーアントワネットの使用した嗅ぎ煙草入れやテーブル、旅行用セット鞄などなど、まことに煌びやかに贅を尽くした品々の展示である。

当日は都のシルバーデイとして、65歳以上は入場料無料とあってか、大勢の入場者で20分近く入場を待たされた。
パリではこんなにかからないはず。

思わず知らず、究極の和と洋の美意識の比較が出来た、かな。

 

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