16日朝7時、雨戸を開けると、庭は雪化粧で真っ白!
すでに溶け始めたが、それでも8時頃にひらひらと舞ってくれた。
能鑑賞に出かけるには、心深く落ち着いて、いい初雪だった。
午後、国立能楽堂にて、金春会主催の定期能の鑑賞ご案内を受けた。
番組は、
能 岩舟
狂言 鞍馬参り
能 八島
能 東北
いずれも春の風情のよい宵のこと。
久々の能鑑賞で、日本の静かな美の世界に触れることが出来た。
「八島」は、ご存じ源義経がシテ。
修羅能である。
私は根っからの判官贔屓であるから、余計に、義経の霊が鎮魂されることなく西海を漂っているかと思うと悲しかった。
「東北(とうぼく)」は、和泉式部がシテ。
夢幻能か。
和泉式部は恋多き歌人であったが、そのことではなく、歌舞の菩薩として、手ずから植えた梅の木を主題に据えて梅の名などにまつわる語りをし、「大小序の舞」を静かに舞う、気品漂うものでした。
能は、兎に角つくづくいいものです。
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