仕事で東京からの帰り、総武快速線に乗った。
んっ、今日は快晴で湿度は低かった。きっと、陰富士が見えるはず!
そう思って、進行方向左側の空き席に座った。帰宅ラッシュの1時間前。
途中、都内の間はビルだけなので本を読んだ。
千葉県に入っても、うっかり本を読んだまま。
あっそう、と稲毛駅近くになって、西の方向に目をやると、やっぱり赤く夕焼けが広がる中、陰富士がくっきりと浮かび上がっている!
東京湾を挟んで遠くの遠くまで見えるのだ。
空気も近頃大分きれいになっている。
以前にも書いたような記憶があるが、
富士山が見えると、何だかほのぼのと嬉しくなる。
感激しているのは私だけのようだが。
亡母は、稲毛の家で一緒に住んでいた晩年、この富士山が見えるからと、国道16号に架かっている陸橋まで夕方の散歩をしていた。そして、ある日道路の段差に躓いて転び、顔面を酷く打って血を流して、近くのコンビニの人の通報で救急車搬送され、外科にかかった。そう、腰は90度近く曲がっていたのだから、躓けば顔から落ちよう。
私は当然仕事で家を留守にしていた。
救急隊の人が帰りも連れて帰ってくれたもよう。
で、その救急隊の人が、メモで、お年寄りを一人にしておくなんてと、お叱りの言葉を置いてくれた。
その母の命日が近づく。
いろいろと思い出して、懐かしい心持ちに浸った。
[前の日へのリンク]← | →[次の日へのリンク] |
Copyright © Etsuko Shinozaki 2003-2015 all rights reserved