「リソルジメントとヴェルディ」

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スローライフ日誌

2011年11月29日

日本ヴェルディ協会の知人からご招待いただき、「リソルジメントとヴェルディ」と題したコンサートに出かけた。
会場は東京九段坂にあるイタリア文化会館。 
今年、イタリアは統一150周年にあたり、その記念として選ばれた題だった。

このコンサートとは別に、「ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム展」という催しも12月8日まで行っている。
このウフィツィ展は、日立製作所がデジタル技術を協力して、イタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館の名画「春ープリマヴェーラ」や「ヴィーナスの誕生」など10点を、微に入り細に入りあたかもウフィツィ美術館で鑑賞して居るようにヴァーチャル構成展示している。
こちらもたいへん興味深いものであった。

さて、コンサートは、1部がヴェルディー作曲のオペラ「ナブッコ」、2部がヴェルディー・マラソンである。
イタリアは19世紀半ば、オーストリア帝国の支配の下から脱却して小国群を民族統一し、イタリア国家となすべく運動が広がっていた。それがリソルジメント運動である。

第1部のオペラ「ナブッコ」
「ナブッコ」の台本作家ソレーラは深くリソルジメントに係わっていて、ユダヤ人のバビロン捕囚(B.C586年)に題材をとったストーリー展開は、当時異民族支配下にあったイタリア民衆には大いに受けたらしい。
そして、 第3幕で歌われる合唱"わが想いよ、金色の翼に乗って行け!"は、イタリアの第二の国歌といわれている
演奏会形式で限られた時間での演奏だったが、私は大感激した。
もう一度是非観たいオペラの一つに加わった。

字幕がなかったので、理解に苦しむ人もいただろう。
私は初めて観るオペラだったが、知人がパンフレットの自筆原稿の解説文を事前に送って下さったので、それをしっかりと予習して聴いたの理解出来た。
何かにつけて、予習は大切なことである。
分かっているのか分からないのか、最初から最後まで眠っていて、幕間にカーネギー・ホールの話しをしたりする老婦人には、微笑ましいが興ざめだナ。 こんな人、よくいますね。

第2部は、恒例のヴェルディ・マラソン。
歌手たちが、ヴェルディの10曲を歌い競った。

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