近々スペイン旅行を企てている。
で、当然プラド美術館にも寄るわけだが、丁度今、上野の国立西洋美術館で「プラド美術館所蔵・ゴヤ展ー光と影」を開催しているので、東京で予習しておくことにした。何せ、かのマハの「着衣のマハ」がきているのだから。多分現地のプラド美術館の「着衣のマハ」のところは日本に貸し出し中でつき空、となっていることでしょうから。
ゆっくりとゴヤのいい勉強をした。
光と影の意味が分かった。
彼の絵は、スペイン変革期をたどっているのだ。
国王カルロス4世の主席宮廷画家として王侯貴族の肖像画を描いたが、スペインはナポレオンの侵略によって戦争と混乱に巻き込まれていく。
そして彼は、人間の心に潜む不条理な幻想世界へと関心を示していく。
この展覧会にはなかったが、「我が子を喰らうサチュルヌス」を観てみたい。彼はこれを自宅の食堂に飾っていたというのだ。
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