千葉市美術館に「蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち」を観た。
上野で開かれているボストン美術館展で呼び物の一つが蕭白の絵。
その前に蕭白をたっぷり観せている千葉市美術館で勉強しておこうと友人が誘ってくれたのだ。
まさにショックだった。
力強くも繊細な筆捌きで、襖から飛び出しそうに大きい。
竜や虎の目がご愛嬌。
孔雀や鶏の羽根などは若冲ばり。
不思議なことに、遠くから観ると輪郭が鮮明に浮かび上がっている。驚きだ。
彼の襖絵は、100畳敷きの大広間にしか置けまい。
彼に発注した主の、当時の感覚のもの凄さにも驚いた。
蕭白にしろ若冲にしろあるいは光琳もそうかな、明治の廃仏毀釈のために二束三文で海外に流れてしまった。
そこで大切に保管され修復されているのは有り難い。
余談だが、この度の英国女王エリザベス2世の即位60年のお祝いに訪れた両陛下。美智子皇后の和服の帯が、光琳の燕子花だったのは素晴らしかった。
千葉市美術館もたいそう立派だと、連れて行ってくれた友人が話してくれた。
蕭白や若冲、光琳を結構持っている。
そして、展示物の解説が的を得て面白い。あちこち工夫がされていて見応えがある。
たいしたものだ。
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