バルテュス展

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スローライフ日誌

2014年06月18日

東京都美術館にて22日まで開催。
彼の画風はなかなか理解できないでいるが、夫人の節子さんの著作などで関心は寄せていた。
展示会に出かけて、この目で実物を観て、成る程と思った。
猫や少女の危うい雰囲気を描こうとしている。頭部が全体の比率でみると大きいのが一つの特徴。
勿論風景や静物も描いている。
『嵐が丘』の挿絵も描いている。
そういえば、彼はたいへんにいい男前である。ヒースクリフのあの熱情が重なる。
彼のライフスタイルに惹かれる。

鑑賞後、ティールームでお茶で一休みしていたら、高年の男性二人が入ってきた。同じ展示をみてきたらしい。パンフレットを見ながら、「いゃあ、きわどいよ」と頻りにいう。
そう、バルテュスは裸婦を描くときは女性器をはっきりと描いている。でも待てよ、イタリアルネサンス期の巨匠の絵画や彫刻は男性器が見事に描かれているではないか。

ビカソに絶賛されたという、称賛と誤解の、でも20世紀最後の巨匠の回顧展だった。

 

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