過日、寒い中、予てより行ってみたかった市川市にある東山魁夷記念館に出かけた。市川市に住む友人を誘って。
京成中山駅にほど近く、途中にある大きな中山法華経寺を抜けてすぐである。この法華経寺は、日蓮上人所縁の寺でかなりの古刹であり、桜の時期は見事な花見ができるらしい。今度ゆっくりとぜひ来てみたい。
東山魁夷記念館は、東山が戦後から平成11年に逝去するまでのおよそ半世紀をこの地に住んでいたことから、平成2年に開館した。こじんまりとしたいい美術館だ。
現在の展覧会は、"巡礼への道のり「東山魁夷・平山郁夫」"と題して展示している。
東山魁夷は、「従軍時の記憶」など鉛筆書きの細かい文字や絵のものがある。ここから祈りの道が始まっているのか。後にドイツ留学や北欧を旅して、彼独特の深い青や淡い青の澄み切った画風が印象的だ。私は、青い森や湖に白馬が一頭佇んでいる絵のリトグラフをもっている。これを観ると心落ち着く。
平山郁夫は、被爆体験を持つ画家で「山本元帥の顔」の墨画などがある。後に彼は仏教に魅かれてシルクロードを幾回も旅し、砂漠や寺の絵が多い。
こちらもお陰様でいい遠足が出来た。
一緒してくれた友人は、お手製の食パン(全粒粉?)と柚子ジャムを土産に持ってきてくれた。前にも頂いた。心づくしが有難い。彼女といると気持ちがほっこりとしてくる。
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