遠近サロン。 をちこちサロンと読む。 独立行政法人国際交流基金が2ヶ月に1度開いている。 今回の講師は本間千枝子さん。 「レバノンワインと神話的世界」と題して話された。 本間さんはレバノンとワイン、酒に詳しい方。そして、西欧的精神にも。 彼女の書かれた本は全部読んでいる。筆も立つのだ。 この3月にレバノン、シリアの旅にご一緒するはずだったが、両国の衝突激化で中止となった。本間さんだけは仕事でベイルートに行かれた。 彼女のお話しは、何時もエスプリに満ちた、そして不思議な発見が多い。 "モーゼ"は、実在しなかったとするお話しは少しくショッキング。 聖書は物語りとしては素晴らしい、聖書が書かれた以前の古くからの言い伝えを"聖書らしく"まとめたものとなるのか。 今話題の『ダ・ビンチ・コード』も、そうした観点、視点を大いに膨らませて書かれたのであろう。 ワインが唯一一番の薬だったというのも頷ける。 19世紀以降の史跡発掘ブームで、キリスト教の聖書のみならず、古い紀元前2〜3000年の歴史が次々に書き換えられてきたことはたいへんに興味が尽きないことである。 掘っても掘っても、モーゼの足跡が出てこないという説もおもしろい。 わたくしは、昨年9月から、エジプト、ギリシャ、トルコと、巡ってみた。学生時代に西洋史を専攻していて、その辺の興味は若いころから持っていた。 やはり、レバノン、シリア辺りにも是非行きたいものだ。 (05.07.12) |
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