エジプト悠久の旅
エジプト王朝最後の女王クレオパトラ7世の波乱にとんだ生き様は余りにも有名。史実として書き記されている他、シェークスピアの戯曲によっても今日に伝わっている。
ローマの将軍シーザーやアントニウスと華麗な帆船で遊覧したであろう地中海が目の前に広がる。そう、ここは地中海文化圏である。
紀元前332年、マケドニア王国のアレキサンダー大王がエジプトを数ヶ月で制圧し、首都としてアレキサンドリアを建設した。
遠距離一日ツアーのため、銃携帯の警官が一人随行する。(黒服の人)
8時前のラムセス中央駅。
列車から多くの通勤客がはき出されてくる。
平均月給は5万円といったところ。背広姿の人は誰もいないところが日本の東京駅通勤風景と違う。
列車はナイル川沿いに走る。車窓からの眺め。船で水牛を運んでいる農夫。
カイロのラムセス中央駅から特急で2時間15分、アレキサンドリアの終点ミスル駅に到着。ミスルとはアラブ語でエジプトのこと。だからエジプト航空の略はMSなのか。
先ずはグレコローマン博物館へ。
(クレオパトラ7世)
(シーザー)
(当時の金貨、銀貨)
紀元後2世紀頃の建造。1964年に発見される。
当時の色鮮やかな床のタイル敷きが残っている。
アスワン産の大理石で作られた400本の円柱が建つセラピス神殿の名残。391年キリスト教徒に破壊され1本が残るのみ。スフィンクスが2体、これは新王朝時代(3500年前)のもの。
古代七不思議の一つといわれ、世界一の蔵書を誇った図書館。戦火で焼かれた。
奥にどんどん広がっている。
1900年に発見された1〜2世紀に造られたキリスト教の共同地下墓地。急な螺旋階段を下る。
確かカメラ持込禁止だったか、写真がない。
(軒並み出店で大賑わい)
クレオパトラの華麗さを連想できそうな、瀟洒なレストランで昼食。1906年に創設という老舗。
しかし、味は今一。塩を入れ忘れたのではないのか。このスープ、まるで蕎麦湯のようだった。
15世紀のスルタン、カイトベイが建てた要塞。ここは、古代七不思議の一つ、高さ120m、30km先からも灯りが見えたという紀元前3世紀に建てられたファロス島の巨大灯台のあったところ。
目の前に広がる青い地中海。
帰りは砂漠の中を走るハイウェイ。
(バスの窓から)
白い塔のようなものは鳩小屋。鳩は常食である。この鳩小屋が次々と現れる。
鳩は炭焼きにして、まことに美味しい。
(バスの窓から)
夕日に浮かぶピラミッドをバスの窓からみることが出来た。幻想的である。
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