今日はバレンシア地方から、中央地方に寄って、そこから南下してアンダルシア地方にまで行きます。
660kmのバスの移動日です。
まず、バレンシアからクエンカへ200kmの旅。
バレンシアは残念ながら宿泊しただけ。今度ゆっくりと滞在しましょう。
しかし、オレンジ生ジュースのおいしいこと!!!
それもそのはず、バレンシア地方は名の通った美味しいオレンジの名産地です。
以降、毎日朝昼晩、飲んでいました。
バスに揺られて約3時間。
内陸に向けて西に進みます。
オリーブ畑の続く中をひたすら走ります。
スペインは東南部の地中海沿岸地方を除いては、殆どがオリーブ畑かごつごつした岩地。
こうして中央地方に進んでいく道中はオリーブ畑以外にの何もない。
時たま遠方に小さな町があるのみです。
アーヴィング著『アルハンブラ物語』出てくる描写の通りです。
この本は1832年に出版されて、一躍スペイン特にアルハンブラ旅行ブームを作り上げたものです。
著者の、セビーリアからアルハンブラへと友人二人で馬で、当時はまだ山賊や密輸商人の横行する山越えの旅の経験が描かれていて、現在でも中央地帯の険しい山間、深い渓谷の自然はそのまま残っています。
ポヒュラーなオペラにもなったメリメ著『カルメン』に密輸商人の休憩所場面があるが、これもセビーリア近くの峻険な岩場が設定されている。
この著は1820年代の設定だから、まあ『アルハンブラ物語』と同じ頃。
クエンカの町がみえてきました。
2つの川に挟まれた狭い台地に造られた町。
スペインのどの町もそうだが、先史時代から、古代ローマ人、イスラム文化のムーア人、キリスト教徒のヨーロッパ人などの攻めぎ合いの歴史のために、敵から攻められないような峻険な高台に作られている。
石灰岩が段々と削り取られて、町はまさに崖っぷちだ。多分幾つかは既に削られているのであろう。
唯一、町に入れる橋。
この館は14世紀に建てられた物とか。
レストラン、美術館として現役の、14世紀の建造物宙吊りの家。
町の入り口
ゴシック建築のカテドラル。
遠くの山頂上にキリスト像。
古い時計台を望む細い道。
さて、次は、クエンカからカンポ・デ・クリプターナへ160kmの旅。
クエンカから2時間南西に走ります。
スペイン中部、ドンキホーテの道をひたすら走ります。
生憎雨模様となってきました。
カンポ・デ・クリプターナ
10其ほどの風車の建つ小さな丘です。
ラ・マンチャ地方といって、夏は灼熱の冬は極寒の荒れ地の続くオリーブ畑しかない土地が続きます。
ラ・マンチャとはアラビア語で「乾いた地」を意味する。
気の狂ったドン・キホーテは、ここで風車を敵と見紛って挑みかかるのです。
セルバンテス著『ドン・キホーテ』はこの地方を舞台に描かれた。1605年刊。
世界のベストセラーで1位は聖書と言われて、2位はずーとこの『ドン・キホーテ』だったが、最近は2位には魔法使いの子供たちを主人公にした話し「ハリーポッター」が浮上しているそうな。
我々の到着したときは酷い横なぐりの冷たい雨でした。ので、辺りはさっぱり見えず、トイレ休憩のみでした。
休憩でよるドライブインで売っているオリーブ関連の食品や石けん類の安いこと、安いこと!
次は、カンポ・デ・クリプターナからコルドバまで300kmの旅。
ずーと雨や霧、雪の、険しい山間の道を中を、アンダルシア地方のコルドバまで、ひたすら南下して、約4時間のバスのドライブで〜す。
コルドバの宿に着きました。
そして、
外出して国営ホテル・パラドールでのディナーです。
流石に移動がきつくへとへとで、ディナーはパスしようと思ったが、頑張って出席し、名物の赤ワインを飲んだら元気が戻った。
あ〜ぁ、お疲れさまー。
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