海外旅行記 > ○○の旅 > ○日目
ベトナム中部は1月は雨期ということで、律儀に降ってくれている。
今日は古都フエの観光。ホイアンからフエへはバスで3時間半かかる。
歴代王の遺跡がある。
そして、ベトナム戦争の激戦地。1968年のテト攻防戦でフエ虐殺が起こり、官吏、教員、学生ら2800人ともいわれる人々が殺害された。
さあ、出発。
高速道路を走り、大きな川を渡って、長いトンネルをくぐって、走る、走る。
30年前に来た時は、サイゴンでだったか、運転手さんが何処かへ行くとき道を間違え、延々2時間ばかりメコンデルタの田んぼのあぜ道を走りまわり、ある橋のところまで行くとその橋が壊れていて渡れないと、また引き返すなど、めったにない愉しいドライブをしたものだったが、今回はそんなこともない。
日本の間組が作ったというアジアで一番長いというトンネルを通る。ハイワン(海雲)トンネル。6.2km。ODAがなにかであろう。日の丸の旗と記念碑が立つ。
フォン川かな。かなり広い。牡蠣の養殖が盛んだ。そして、エビ漁。干したエビがマーケットなどでたくさん目に付く。
カイディン帝廟
グエン朝12代カイディン帝(在位1916年から1926年)の廟。西洋趣味だった。
入口の階段の手すりが巨大な龍である。カンボジアのアンコールワットなどにもみられる。雨や台風、洪水などの魔除けかな。
前庭に象、馬や兵士の石像が並ぶ。中国の秦の兵馬俑に似ている。
玉座にはカイディン帝像が祀られ、その下に遺体が納められている。
柱や壁は日本の戦前のビール瓶の欠片や他の国の様々なガラスで見事なモザイク模様を造っている。
宮廷料理の昼食をとるレストランへ。
(宮廷料理にしては手は込んでいるがちとお粗末。大量観光客相手ではこの程度だろうて)
お義理で撮っては見たものの…。
グエン朝王宮跡
ベトナム最後の王朝。1802年〜1945年。13代にわたる皇帝の居城だった。
フラッグタワー。
王宮外堀にあり、ベトナム戦争時の銃弾跡が残っている。
三段からなり、「天」、「地」、「人」の意味を持つ。
正面の王宮門に通じる橋。
橋を渡る。
フラッグタワーを左手に身ながら。
王宮門
王宮入口。
午門という。正午になると太陽が真上にくる。
この辺りから、韓国人旅行団の数の多さと賑わいに驚かされる。
入口を入ると、中国の紫禁城を模した大和殿が。
ベトナム戦争で全てが焼け落ちる前は、このような廷内構造になっていた。
出口。
太陽の門と反対側には月の門がある。
外へ出た。
ここはいわば皇居前通り。
バスまでチクロに乗って、前を撮る。雨よけのシートの隙間から。
ティエンムー寺
フォン川沿いにある。
1601年建造。八角形七層の塔が本堂の前にある。
川を振り返る。
本堂。
靴を脱いで商売繁盛を必死で拝んでいる人々が多い。
脇の車庫に、古い車が。1963年、ベトナム戦争時ゴ・ジンジェム政権に抗議して焼身自殺したここの住職のものだった。
帰途途中、ダナンでライトアップされたドラゴンブリッジを。我がカメラでは夜景は無理だ。
お疲れ様! ホテルに戻りました。
* 私は今朝、部屋替えを頼んでおいた。汗臭い匂いがしみ込んでいる。寝具、特に枕に。昨夜は枕を遠くにしまい(大型枕が4個もある! すべて臭い)、大型バスタオルを枕替わりに使い、両脇に石鹸を置いて寝た。それでも、むかむかする。3泊はとても絶えられない。
代わった別の部屋も若干臭い。枕を同様に遠くに外し、バスタオルのまくらにして、ハーブオイルを焚かせて、よしとした。
おやすみなさい。
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