千葉ウィメンズ・フォーラム
2004年09月15日開催
「ありそ亭」青山にて
12:30〜14:30
9名参加
少し秋の気配が感じられる東京青山の昼下がり、女性6名男性3名が集まりました。
今回は初参加の方も多くて、あらためて「こころをスローにすること」の意味や試みを楽しくおしゃべりしました。
自分で会社や仕事を経営している方、会社を退職してもそれまでの実績の素晴らしい方ばかりで(誰しもそうなのですが)、それをその後今日でも自信をもって生かしたり、まったく新たに趣味やボランティアに自信をもって取り組んでいるということで、こういう方々と話していると人生の余裕を感じさせてもらえ、有難いことです。
それが真のスローライフということでしょう。
[参加者の声]
* <篠崎悦子の声>
・相変わらすこの会には和服を着て出席しています。
・「忙しい」という言葉は使わないことにしました。忙しいとは、心を亡くすことですから。強いて言えば「時間を活用している」かな?
* <吉田さん、鈍行の話しを掲示板に書いてください。>
ご多用中の吉田さんから、漸くレポートが届きました!
会合の時話して下さったいいお話なので、敢えて掲示板にレポートして頂いた次第です。
ローカル列車の車窓から見たもの 投稿者: 吉田 良子 投稿日:2004/11/07(Sun) 20:53 No.139
知人のカナダ人の青年が、夏休みを利用して、北は青森から南は長崎まで旅をしたと楽しげに語ってくれました。なんと「青春18切符」で。いったい何時間汽車に乗っていたやら。よくやるよ。私の反応をすばやくキャッチした彼は、「ローカル列車(各駅停車のこと)は好きか」と聞いてきました。以下、彼と私の会話。
「好きじゃない」「なぜ?」「遅いから」「なぜ、遅いと好きじゃないの?」「時間がかかるから」「なぜ、時間がかかるのが嫌なの?」「目的地に早く着いた方がいいから」「急がないときは?」「乗らない」「なぜ?」「急がないときでも、早く着いた方がいいから」「早く着いて何をするの?」「・・・・。」
彼の名誉のために言っておくと、彼は決して私をいじめているのではありません。彼は心底不思議そうに「Why?」を繰り返すのですが、私はこれに全く答えることができませんでした。
その後、電車の中や寝付く前など、頭がヒマになったとき、「なぜ?」の答を考えている自分に気付きました。そして、考えているうちに、子どもの頃乗ったローカル列車の記憶が鮮明に、次々と思い浮かぶのには驚きました。とっくにお蔵入りしていた記憶なのに。
姉と私と弟は、春、夏、冬の長期休暇を、伊東市の祖父母の家で過ごすのが慣例になっていました。我が家のある静岡と伊東の間を、よくローカル列車で往復したのですが、そのときの車窓の風景や兄弟で交わした会話などが次々と沸いてくるのです。田んぼの畔に真っ赤な彼岸花が咲いていたこと。それを見るといつもなぜか神秘的な気分になったこと。小川に入って裸足で何かを獲っていた子どもたちがその手を休めて電車が通り過ぎるのをじっと見上げていたこと。学齢前の弟が駅に着くごとに、ひらがなの駅名をたどたどしく読んだこと。それが、周囲の乗客に対してとても誇らしかったこと。などなど。
それらを懐かしく思い返しているうちに、私はむしょうにローカル列車で静岡に帰りたくなりました。それが何かとても贅沢なことに思えてきたのです。「今度帰省するときは絶対各停で帰ろう、沼津で乗り継ぎだな」などとワクワクしています。もしかしたら、こんな気分が「スローな心」なのかもしれません。爽やかな気分です。カナダの青年の「Why」のおかげで、ローカル列車の車窓から、子どもの頃の自分を見たような気分です。
<他の方々もいろいろとレポート提出願います。>
楽しかったです。 投稿者: ASHITA 投稿日:2004/09/17(Fri) 13:00 No.120 掲示板
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