千葉ウィメンズ・フォーラム
メンバーのお一人から寄せられた闘病記シリーズです。
9月4日に纏めて送られてきましたが、幾編かに分けて連載します。
股関節を人工股関節に入れ替えるの記ー4
7月1日
10:30 入院手続き 手首に個人認証のためのポス付き腕輪をはめられて病棟へ
希望したインターネット使用可能な部屋は満室で とりあえず 一般病室にとのこと(6人部屋)
体重・身長を測定して 病室へ
宅急便で送った荷物を受け取って身の周りを整えて昼食
午後は
・看護師からの聞き取り
既応症・服用中の薬の申告
いつものことと とっても多いので一覧表にして持参
病名 病院名 施術ドクター名
既応症では出生場所や乳児のとき治療を受けた病院まで申告を求められてびっくり
67歳の私の出生病院聞いてどうするのでしょうか?戦前ですからとっくにありません。
現在服用している摂取薬品の申告 薬はナースセンターに没収される
他に体調の特徴等を申告 平熱が35.0℃前後と低いこと
アルコール・絆創膏にかぶれること 等を申告
(これは後々何の役にも立ってませんでした)
・呼吸器科医の説明
持参したかかりつけ医の診断書と指先診断器での血中酸素量・聴診器による診断で心配しなくっても大丈夫だが 緊急用の吸入薬を手術室に持参
・リハビリ担当理学療法士の診察 リハビリ計画の設定
足の長さ・太さ・力の左右の差
・麻酔医説明
全身麻酔は注射による脊椎麻酔を希望 一応聞き置く程度
術後24時間は背中に硬膜外麻酔を実施(自動的に痛み止め薬が注入される)
・主治医説明
施術法とデメリットの説明(いうところのインフォームドコンセント)
施術は 左足付け根を10cm程度切開し 損傷した骨の部分を切り取る。この時落下菌等の雑菌に汚染されやすいので30分ごとに温水を噴射洗浄しながら実施する。手術中足を動かせないのでエコノミー症候群様の症状が発生し最大脳に障害が起こる可能性等があるので 緊迫靴下やフットポンプでこれを予防しながら手術する。事故が起こる確率は5%。事故が起こらないよう最大の努力をするし(この努力の詳細も説明) 事故が発生したことは無い。
術後は痛みもすっかり消える。暫くは足を交差させる・しゃがむはできない。尻もちをついたり特別に重いものを持ったりしない限り今後は普通の生活はできる。 筋肉が十分復活すればトレッキング程度の山にも挑戦できる。
嬉しかった主治医のインフォームドコンセント法
このところ 心カテーテル等検査や手術をうけるたびにインフォームドコンセントという施術によって発生する可能性のあるデメリットの説明を受け署名・捺印しましたがデメリットが起きないように打つ対策を詳細に説明してくれた医師は初めてでした。事故発生の確率5%というのは私たち物造りに携わった者から言うと 非常な高確率ですが このドクターの説明でほっとしてその晩は久しぶりにぐっすり眠りました。一緒に聞いた家族も安心して手術を受けることを了承してくれました。
患者は手術するというだけで 大きな恐怖を抱えます。医師からそれに輪をかけてもっと怖いことが起こる可能性ばかり聞かされたら恐怖は増すばかりです。
7月2日
一日忙しく各種検査
・血液検査
手術時には出血が予想されるので 輸血の準備をするのですが現在は輸血による事故を防止する為に 自己血を輸血するということで1月前から一回400ccを2回採血して冷蔵保存します。このために一般には手術1月前から造血剤を服用するのですがこの造血剤が私には合わず食品から摂取ということになったので貧血の度合いを測る為に血液のチェックを何度もしました。食事だけで良くここまで値を保ったと褒められました。主治医の褒め褒め作戦第一弾。
・レントゲン検査(肺・足・腰椎)・機能検査(肺・心)・心電図
・血圧脈波検査
左右上腕 左右足首の血圧を測定手及び足の動脈の硬化度をチェック
16:00 入浴
このあと2週間程度入浴できないのでゆっくり
22:00 消灯
大好きな イギリスのメゾソプラノ歌手 フォン・オッター のフォーク全集 わが母の教え給いし歌 を聞きながら就寝 2〜3時間眠れたかな
7月3日 手術
7:00 手術着に着かえる
サージカルストッキング(緊迫ストッキング エコノミー症候群防止の為)も装着
今日の担当看護士は若い男性 ラッキーかな?
9:20 予備麻酔を点滴され ストレッチャーに乗せられて手術室に向かう
手術室に入ると主治医がにこにこ近づいて 全力尽くしますよ
このあと 手術台にのせられたあたりから記憶なし
主治医に肩をたたかれ 終わりましたよ・うまくいきました 又病室でと声をかけられ目が覚める。
12:30 病室に戻る
同室者が 御苦労さま と声をかけてくださる。このあと退院まで仲良し
すぐに 主治医が来て 手術の経緯と今日・明日の予測・予定の説明
背中に硬膜外麻酔・手に栄養剤と抗生物質の点滴・尿管から尿を採る管・患部からの出血を取り除く管 鼻から酸素 と管だらけ。
足の交叉を防ぐ為足の間に 20cm厚さの四角推の先端部分切り取った形の硬めのクッションを挟み両足にエコノミー症候群防止のフットポンプをつけてベッドに仰臥
水を一気に500cc この後も何度も水分摂取
18:00 夕食
ベッドに起き上がって普通食 (普通に炊いたご飯、魚の付け焼き、野菜煮物、味噌汁
ゼリー) 煮物の大根少々・味噌汁少々・ゼリーを食べる。
夕方の主治医のチェックで問題なさそうということで家族は帰宅
就寝前の検温 37.5度 平熱35度前後の私としては熱があるのですが看護士は無視
(このあと 発熱について何度も申告したが最後まで本当の理解は得られなかった。)
ずっと仰臥姿勢で寝ていたので夜半に背中が痛い 訴えると小さなアイロン台が運ばれてきて この上に 悪い方の足をのせて 柔道の帯のような長い紐で足を括りつけられて横向き ほっと一息 このあと安眠。
(続く)
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