『赤毛のアン』

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読書日記

2011年09月29日

『赤毛のアン』 L.M.モンゴメリー 講談社文庫 781円

彼岸過ぎて、突然寒い日が続いた。
うっかりしていて、風邪を引きそうになった。
引いては困ると、暖かくして夕方早くから寝込み、本を読んだ。
こんな時には童話に限る。
かくして、一晩で愛読書『赤毛のアン』を読み返した。

ご存じ、孤児で、11歳の時、カナダ、プリンス・エドワード島のアボンリー村はグリーン・ゲーブルズのマシューとマリラ兄妹にもらわれて育っていく天真爛漫な女の子のお話し。
アンは、"eのつく"アンで、本当に可愛い女の子だ。時たまご大層な演説をぶって大人を唖然とさせるので、可愛げがないという向きもあるが、本当に可愛い。
"想像の余地"が大好きなアンが見る、周りの自然の風景の描写が素晴らしい。
リンゴや桜の林、泉、小川、トウヒや白樺の森、四季折々に咲く花々。これら全てに想像力のなせる名前をつけていく。
アンでなくともうっとりしてしまう。

このアンシリーズは、全10巻ある。
私が読むのは『赤毛のアン』だけ。幼い頃から16歳で村の学校の教師になる道が決まるまで。
その後のアンも読んではみたいが、健気で精錬無垢なアンのこころが、世間に揉まれていくのは見たくない心境が密やかにある。
でも、彼女のことだ、きっと何事にも挫けずに、明るく生きていくのだろう。
それを期待して次の『アンの青春』『アンの愛情』など、読んでみましょうかね。

 

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