『ウィンター・ビート』

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読書日記

2011年10月12日

『ウィンター・ビート』 サラ・パレツキー ハヤカワ文庫 1100円+税

ご存知、シカゴの女探偵V.I.ウォーショースキーが活躍するシリーズもの。
原題は、『BODY WORK』 
今回は、イラク戦争、同性愛、軍需産業、帰還兵、ナイトクラブなどが主題。
V.I.は、いつもたいへんハードな問題に取り組むことになる。そして、相変わらずのハードで惨い命がけの戦いも。
女も強くなくてはっ。強い女が大好きな私。だからV.I.シリーズは全部読む。もちろんサラ・パレツキーの書いたものも全部。
"強くなくては人にやさしくできない"、が私の信条。

今回、アラ50のV.I.が少し弱音を吐くようになってきたのが気がかりだ。まだまだ腕力を保持してほしい。

恋人のジェイクが、海外演奏旅行中にBBCラジオ3に出演し、V.I.にメッセージを送るところは最高。ついホロリときてしまう。
「男が恋人に接するときは"友人に接するように"と言った人がいます。私は、知人の女性に敬意を表して、ーー気高い勇気を備えた女性です。V.I.ウォーショースキー、きみが聴いていてくれますように」

ジェイクはコントラバス奏者だが、古楽も演奏し、ヴィオラ・ダ・ガンバを演奏する。
ヴィオラ・ダ・ガンバは支柱がなく脛で支えて弾く古い弦楽器。
私は、この実演をこの夏、軽井沢の音楽堂で知り聴いたので、もの凄く臨場感がわいて、嬉しくなってしまった!

 

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