2004年10月23日
昨日電車での出来事。
ドアが開くと、ガタゴトと大きな音がした。振り返ってみると、車椅子に乗った女性が駅員さんの介助で乗ってきた。ドアは閉まり、その女性はそのまま中を向いて本を読み始めた。
どこで降りるのか、どうやって降りるのかと思っていたら、次の駅で停車位置に駅員さんが待っていて、電車に金属製の板を渡し、車椅子の彼女が降りるのを手伝い、車椅子を押してホームを歩いていった。
エスカレーターを下りの作動に変更して、駅の外まで介助していったことと思う。
駅間で連絡して、介助できるようにしているとのことは聞いていたが、目のあたりにしたのは初めてで、何だかとてもいい気分になった。
周りの人たちも、急ぐでなし、当たり前のような自然な雰囲気で見守っていた。自分の身の丈にあった日々の営みが普通にできることは、当たり前のことでいいことだ。
ヨーロッパでは、車椅子で駅からどの位移動できるかが、その街の文化のバロメーターだといわれる。日本でもバリアフリーの方向に進んできている。先ずは公共の駅での取り組みに大きな拍手を送りたい。
(落馬事故で全身麻痺を克服し、人工呼吸ながら手先が動くまでに闘病し、世界の身障者の人たちの励みの星だったスーパーマン俳優のクリストファー・リーヴ氏が死んだとの報道に接した。だめだったのか。なんと非情な。)
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