大学時代の友人から電話があった。
年賀状を整理していて私から年賀状が来ていないので心配になってと。
私がもう年賀状を書かなくなっていることは知っているのだが、この歳になるとどうなったか心配で、とわざわざ安否を問う電話をくれたしだい。
卒業後、彼女は中退してさっさと実業の資格をとり職に就いたのだが、何回かはあっていたが、まあ在学時から40年はゆうに過ぎている。
そっさく会うことになった。
彼女は山歩きに凝っているようで、元気元気。記憶力のいいこと、明るいこと、はきはきしていることなど、40年前そのもので、直ぐに当時の雰囲気に溶け込んだ。
午後1時から3時まで遅いランチを楽しみ、3時から5時近くまで、ぶらぶらとウィンドウ・ショッピングや散歩した。
山登りの達人とたまに2時間ウォーキングをする二人、歩くことは苦にならない。
真っ赤なスポーツタイプの車を乗り回し、情報化社会になる以前に情報管理の資格を身につけ、何かにつけて時の最先端をいっていのだが(中身は極く古風だったと記憶しているが)、現在は全く車もパソコンもしないそうで、これも彼女らしい。さばさばしている。
あっという間に午後の半日が過ぎていった。
こういう古い友達がいてくれることはたいへん有り難い。
大事にしよう。
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