10年間看病した御主人さまをこの夏に亡くした友人を慰める会をもった。
ご自身は会社社長の激務。その間、今は96歳で老人施設に入所している母上の介護もあった。
息子さん夫婦や妹さんが世話してくれたからとおっしゃるが、そんなそんな、ご自分もたいへんだったはず。
これまで聞いたこともない御主人についてのお話をいろいろとしてくれた。
これもいい供養でしょう。
5つ年下の御主人、健康診断で病気が発覚してからは、ちょうど勤めの移籍を機に退職。
家にいて時たまの外出以外、たいてい奥さんの帰りをしっかり待っていたそうだ。奥さんの帰りが予定より遅れても何もせずじっと10時になろうが、待っていたそうだ。
死期が近づいても入院せず、家に居たいと。
少しも苦しまなかったそう。(合掌)
「私も主人のように死にたい…」と友人…。
痩身で美しく、なのに人一倍タフで前向き姿勢の彼女。どこにあの気力が備わっているのかしらと不思議だ。
ご自身強いからみんなへの心配りもしっかり出来て、皆に心配かけないためにか、いつもより楽しく華やいで、いろいろと話して下さった。
30数年来の友人たちに囲まれて、久し振りに楽しかったのか、またある意味では重かった肩の荷が一つ軽くなった、一区切りしたといったこともあったのか。
夫を亡くした悲しみは深く続くであろうが。
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