ザ・ビューティフル

トップ > 日記

スローライフ日誌

2014年04月25日

午後、霞ヶ関で一仕事あるので、午前中、三菱一号館美術館に寄った。
「ザ・ビューティフル」と題して、英国唯美主義1860-1900を開催しているのだ。
世紀末の英国画壇、芸術家、デザイナーらは、新しい美を求めて、遠く日本や古代ギリシャの文化に想いを馳せ、唯美主義といういわば前衛芸術からデカダンスにいたる。
展示では、代表的画家ムーアの「真夏」がとりを努めている。
ウィリアム・モリスの民芸作品も展示されていて、なぜか懐かしくほっとする。(英国旅行の折り、モリスが英国で一番美しい村と称したコッツウォルズ地方のバイブリーで買ったモリス模様の布製バックは今もお気に入りで買い物に重宝している。)
モリスが言った言葉が掲げられていた。「家具は、本当に必要な物、美しい物以外は要らない」と。成る程、さすればがらくたでごった返すこともないのなのだね。
この新しい唯美主義活動のスポークスマンはオスカー・ワイルドだった。ワイルドの戯曲サロメの挿絵をビアズリーが書いていてその展示もある。ロセッティの「ボルジア家」などなど、恐ろしげな物も多い。 
絵画、写真、タペストリー、タイル、家具、などなど、贅沢な唯美主義に浸ることが出来る美術品展示開催となっている。

 

[前の日へのリンク]← 
→[次の日へのリンク]

NewChibaProject