カジュラホは、インド中部、デリーとカルカッタの真ん中辺、ベナレスから飛行機でおよそ1時間の地。
9〜13世紀に中央インドで強力な勢力を誇ったチャンデーラ王国の都として栄えた。
ここの20余りに及ぶ寺院が当時の姿のまま鬱蒼としたジャングルに埋もれて、発掘され始めたのは19世紀に入ってから。
まだまだ発掘は続いている。発掘中のところは一般公開していない。盗掘を防ぐため。
ここは世界遺産に指定されている。
11世紀頃シヴァ神を主神として建てられた。
シヴァ神の聖地、ヒマラヤのカイラーサ山をイメージして建てられた。
本堂の高さは30mほど。
白い部分は新しく補修した部分。
寺院の表壁には、幾多もの精巧な彫刻が施されている。
中でもおおらかな性描写は、アクロバッティングでユーモラスでさえある。
ヒンズー教では男根(リンガ)がご神体の場合が多く、性は神聖な宗教儀式であった。
と共に、
国を繁栄させるためには、有力な大勢の兵士や農夫、職人が欠かせない。生めよ育てよの国策布告でもあったろう。
ここはジャイナ教寺院群。
白い部分は新しく補修された部分。
仏教のお釈迦様ではない証拠に、台座は蓮の花ではない。
ドライブインから付近の長閑な大地を撮る。
小麦の収穫期。
お馴染み牛さんも放たれている。
女性は色鮮やかなサリーで農作業をしている。
ダム。
灌漑用か。
乾季のため水は無い。
料金所。
州境や橋を渡るところに、木を作った人力の料金所がある。
この道は有料道路ということ。
勿論、道路、電力、郵便は国営と聞いた。
そして、一般の燃料は石炭だと聞いた。
頭の上に、焚き木に使うのか小枝をたくさんのせたり、水瓶をのせたりして運んで歩く女性や子供たちの姿を多くみた。遠いところから運んでくるようだった。
三輪タクシーが列を成している。
駅構内。
乗車ホームです。
何やら警察隊の出動だ。
地方の選挙の監視に行くらしい。
銃をひろげて数を点検か。
デリー行き特急シャタプティ・エキスプレスの一等席指定席に座って、アグラまで3時間弱の旅でーす。
指定席には、ミネラルウォターとおいしいチャイ、サンドイッチ、トマトスープなどが配られました。
すでにあたりは暮れて真っ暗。
ホームの灯りも薄暗い。
列車を降りて、自分の荷物は自分で確り運ぶことをガイドさんが厳しく指示する。
赤帽に頼んでは、どこに持っていかれて逃げられても、人でごった返していて暗くて追っかけられないからと。
安全管理は自己責任であることを思い知る。
我々のガイドさんは実に頼れる人で、ガイドさんに出来ることは何でも手助けしてくれる。やってくれる。旅の心地を改善してくれる。
だから、「何かトラブル、いやなことがあったら、直ぐに、出来るだけ早く言ってください」と、最初に言われた意味が分かる。速やかに改善してくれたいのだ。
駅で荷物を持ち逃げされてしまっては、皆が困るのである。
私の勘だが、飲料水はミネラルウォーターだけという鉄則を破って、初日に「日本人はやたらと柔になっている。わたしは大丈夫。ホテルにおいてあったポットの水、美味しかったよ、ごくごく飲んだ」とのたまった旅先で一緒になった同行の約一人は、この頃から元気がなくなり、殆ど何も食べなくなり、トイレに頻繁にいくようになった。多分お腹を壊したのだろう。
旅が楽しくなさそうになった。
兎に角、お蔭様で、われわれは全員無事宿泊ホテルに到着。
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