最近、“スロー”という言葉が多く聞かれます。
スローファッション、スローフード、スローアート、スロービジネスなどなど。
何かにつけて行き詰まり・閉塞状況にある今日の社会において、速さ、効率、商業主義一辺倒、大都市集中などというのでなく、地元を活かし、ゆとりある豊かな人間社会を目指す、一つの大切な新しい切り口として、多くの分野で着目されているのが、このスローの精神なのです。
スローライフとは、こと食生活だけにとどまらず、生活スタイル全体、ひいては社会の仕組み全般がより穏やかで、ゆっくりとして、人間力のあふれた、人間のサイズの、無理のない社会のことでしょう。
スローフード運動発祥の地イタリアに行って、スローライフの原点を探ってみて、人間が地に足をつけて、ゆったりと逞しく、自分に自信をもって、生きていくことに満足することを知っていることに感心しました。
わたしたちも、わが家や地域に伝承されている誇りある暮らしの知恵、地域の知恵などを伝え続け、また掘り起こし、高度経済成長の名のもとに失ってしまった素晴らしい"なご(和)み"のある社会を取り戻しましょう。
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・ 「こころをスローにすること実行委員会」を設けています。